【出】8/19㊐ 8/5鎌倉由比ヶ浜にストランディングしたシロナガスクジラのその後、
8/19㊐ 8/5鎌倉由比ヶ浜にストランディングしたシロナガスクジラのその後。
秋の虫の声、静、夜読書。
国立科学博物館HPでみつける。
2018年8月5日 鎌倉市由比ガ浜海岸にストランディングしたシロナガスクジラ 調査概要
【写真左】一個体のヒジキムシに 多数のスジエボシが付着している例
【写真右】体表に寄生するヒジキムシ(カイアシ類)(黄矢印)。それに付着するスジエボシ(蔓脚類)(緑矢印)【背ビレ】
シロナガスクジラの特徴である体サイズに比してきわめて小さい背ビレ.個体は仰向けなので上下逆に見ている.
基部に見られる円形の穴はダルマザメの咬傷痕(死因とは無関係)国立科学博物館HPより
体長10メートル、オス、
シロナガスクジラの漂着、事実確認できる事例としては日本国内初とのこと。
どんな理由でここへこんな形で辿りついてしまったのか。
乏しい知識のなかで想像するしかない自分。
敬愛する星野道夫氏の文章を、思い出す。
夕暮れの空の淡いピンクが海に溶け込み、
あたりは不可思議な一色の世界に包まれてきた。
その中を一頭のザトウクジラがゆっくりと進んでいる。
海な凪ぎ、動くものは他になく、聞こえるのはクジラの呼吸音だけ・・・・・・
風景は、この一頭のクジラのために用意された舞台のようだった。
突然、スローモーションのようにクジラは飛びあがり、その全身が宙に舞った。
そして地球の重力に身を任せたまま再び地面に落ちていった。
海は爆発し、あたりのしじまは破れた。
しかしクジラは何もなかったように進み続け、風景さえ元の静けさをすぐに取り戻している。
後に残されたものは、それを見つめる人間の乏しい想像力だけ。
略
どこにいようと、すべてのものに平等に同じ時が流れている。
その事実は、考えてみると、限りなく深遠なことのような気がしてくる。
「ザトウクジラの優雅な舞い」より引用
自分が暮らしているこの瞬間、どこかの海でクジラが泳いでいる、
そんなことを、あらためて、感。
今日は富士山ぼんやり、灰色の空で、終。