【出】5/10(水) 休日、かつての習慣、『草枕』
5/10(水) 休日、かつての習慣、『草枕』
パンの耳レタスさんど。
● 休日、晴れたら河原と思っていたが、雨がやまない、
夫は移住先の建築確認、それから、仕事がありと、でかけていく。
●栃木の姉から郵送物あり、姉の養母であり自分の父方の伯母が、
痴呆の症状がすすんでいるとのこと。
普段はメールですましてしまうが、電話連絡をする。
近況報告から伯母の話、さらに父の9人兄弟につていの話題。
とても個性的で強烈だった父の兄弟たち。
“あそこの先祖がかなり悪かったらしいわよ、占ってもらったら。。。”と、姉。
その言葉をきいて、
はっ、そういえば、母も何かあるといつも占いしてたっけ、
それで問題の理由を、占ってもらったら先祖がね、、、、、と、よく話していた。
そうだそうだった、
母も自分も妹も、何かあるとすぐに占いをしてもらう、
そんな習慣のある「家」に生まれたんだった、
そのことを思い出して、なんだか少しおかしくなってしまった、苦笑。
●作業と片付けをしながら、『草枕』の朗読を聴く。
冒頭部分、美しく、かっこいい、溜息。
山路を登りながら、こう考えた。
智 に働けば角 が立つ。情 に棹 させば流される。意地を通 せば窮屈 だ。とかくに人の世は住みにくい。住みにくさが
高 じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと
悟 った時、詩が生れて、画 が出来る。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒
両隣 りにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。
あれば人でなしの国へ行くばかりだ。
人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。
越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくいところをどれほどか、寛容て(くつろげて)、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。
ここに詩人という天職ができて、ここに画家という使命が降る。
あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊い